論文

枕の高さと肺機能

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勤務医TKYです。

今回は、"枕の高さの違いによる正常な成人における肺機能の解析"についての論文です。

 

Analysis of the pulmonary functions of normal adults according to pillow height.

J Phys Ther Sci. 2015 Oct;27(10):3085-7. 

 

では、論文の要約をみていきましょう。

目的

この研究の目的は、睡眠中の体位と肺機能がどう関連しているかを調べることです。

方法

測定は仰臥位において3つの異なる高さ(0cm、5cm、10cm)の枕を使用して行われた。

肺機能(肺活量、1回換気量、予備吸気量、予備呼気量)については、Fit mate(商品名)という機械を用いて評価した。

結果

これらより、5cmの高さの枕がVC(肺活量)において有意差をもたらしていることを示していた。

また、3つの枕の高さ同士で比較すると肺活量に関して「0cmと5cmとの間」および「5cmと10cmとの間」にも有意差がみられた。

結論

枕の高さを変更することにより肺機能の変化が生じ、 最大の変化は5cmの高さの枕で生じた。

恐らく、肺における換気は身体構造の影響を受けると思われる。

この研究結果は、呼吸訓練を行う際に脳卒中患者にとって最も適した位置を確立するための客観的データを提供しうるでしょう。




 

いかがでしたでしょうか。

今回の論文はこれまでと違い、日常生活に役立つ睡眠というよりは呼吸リハビリをしている方にとって今後はどうするべきかといった情報提起をするような論文でした。

脳卒中患者や高齢者は自由に自身の体をコントロールできずに寝たきりになってしまうことも少なくなく、体全体の筋力があっという間に低下してしまいます。

結果として誤嚥性肺炎や尿路感染症に罹患しやすくなり、廃用症候群やフレイルといった状態に陥り寿命に直結する問題となってしまいます。

今回の論文を参照すると枕を5cmの高さに設定すると肺活量はその分大きくなるということであり、これが呼吸リハビリにどう関わってくるかはこれからのさらなる研究も必要になってくることでしょう。

 

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