論文

枕の高さと頭頸部の生体力学的な構造

更新日:

勤務医TKYです。

今回は、"頭頸部複合体の生体力学に対する枕の高さの影響~頭蓋 - 頸部圧および頸椎アライメントの検討~"についての論文です。

 

Effect of pillow height on the biomechanics of the head-neck complex: investigation of the cranio-cervical pressure and cervical spine alignment.

PeerJ. 2016 Aug 31;4:e2397. 

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

適切な枕の高さは睡眠の質および健康を維持するために重要であるが、枕の設計や選択のための普遍的で根拠に基づくガイドラインはない。

筆者らは、頭蓋 - 頸部に対する圧力および頸椎アライメントに対する枕の高さの影響について評価することを目的とした。

方法

26 ± 3.6歳の健康な被験者10人(男性5名)を対象とし、平均値はそれぞれ身長 167 ± 9.3cm、体重 59.6 ± 11.9kg、首長 12.9 ± 1.2cmであった。

被験者は、4つの異なる高さの枕(H0:110mm、H1:130mm、H2:150mm、H3:170mm)を使用した。

結果

枕H3(170mm)における平均頭蓋圧はH0(110mm)におけるものより約30%高く、枕H0(110mm)における平均頸部圧はH3(170mm)より平均65%低かったです。

※頭部-頸部の圧は下の画像の通りです。枕の高さが高いほど圧力も高くなってる(赤の面積が増加している)ことがわかります。

結論

枕の高さを上昇させていくと頭部および頸部領域の平均圧およびピーク圧を有意に増加させ、頸椎の伸展および前弯を増加させた。

頭部 - 頸部圧および頸椎のアライメントは枕の高さに依存的であり、睡眠の質を反映していると考えられた。

筆者らの結果は頭部 - 頸部複合体の生体力学に対する枕の高さの効果の定量的かつ客観的な評価を提供し、枕の設計および選択に適用されるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

枕が高ければ高くなるほど頸部が伸展(つまり、前屈)が強くなり、それに伴い頭部-頸部の圧も高くなるとのことでした。

この研究においては枕の最低の高さが110mmであったことから、それ以下の枕ではどうなのかは不明です。

ただ、これまでもいくつか論文に記載がありましたが100mm程度が一番高さ的には良いのではないでしょうか。

 

クリックお願いします
にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

-, 論文

Copyright© 勤務医は睡眠時無呼吸症候群 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.