睡眠時無呼吸症候群 論文

小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者における下顎前方移動装置

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勤務医TKYです。

今回は、"小児の閉塞性睡眠時無呼吸患者における下顎前方移動装置の無作為化比較試験"についての論文です。

では、早速みていきましょう。

 

Randomized controlled study of a mandibular advancement appliance for the treatment ofobstructive sleep apnea in children: A pilot study.

Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2016 Jul 1;21(4):e403-7.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

現在の限られたエビデンスでは、下顎前方移動装置(MAA)がAHIスコアの改善をもたらすことを示唆しているかもしれないが、MAAが小児OSAの治療に有効であると結論することは不可能である。

それは、主に対照群が無く、サンプルサイズが小さく、無作為化が無く、短期間の結果であるため、現在のエビデンスには重大な弱点があるためである。

目的

本研究の目的は、OSAの小児におけるMAAの効果を評価することである。

方法

1時間当たり1回以上の無呼吸 - 呼吸低下指数(AHI)を示す小児は無呼吸であると考えた。

AHIが1以上の小児を無作為に2つのサブグループ(実験群、コントロール群)に半分ずつ分けた。

実験グループでは、これらの子供の上顎および下顎アーチのそれぞれの型を標準的な鋳型および成形材料を用いて採取した。

コントロール群は口腔内装置を使用しておらずOSASの治療を受けていない。

この研究で使用されたMAAは下顎を前進させ、それによって下顎の位置および歯の閉塞を改善することで気道流量を増加させOSASを治療することを目的としている。

下顎前方移動装置を12ヶ月連続して使用した後、初回試験と同じパラメータを用いたポリソムノグラフィーを実験群およびコントロール群の両方に施行した。

結果

実験群ではAHIが減少し、対照群では増加しておりこれは統計的に有意なものであった。

結論

下顎前方移動装置を使用した1年後のAHIはこれらの装置を使用しなかった群と比較して低かった。

 

いかがでしたでしょうか。

何度も言葉が出てくる"下顎前方移動装置"とは、いわゆるマウスピースのことです。

マウスピースを使用することによって下顎を前方に出し、寝ている時の舌根沈下を防げるといわれています。

自分で型を採って使用できるようなマウスピースも市販されてはいますが、自分の歯型に合わせてしっかりと効果を期待するためには歯医者さんと相談することがおすすめです。

 

マウスピースについての論文はこちらもご覧ください。

 

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