睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸における睡眠の認知

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勤務医TKYです。

今回は、"閉塞性睡眠時無呼吸症における睡眠知覚~ポリソムノグラフィーと複合的睡眠潜時試験を用いた検討~という論文です。

 

Sleep Perception in Obstructive Sleep Apnea: A Study Using Polysomnography and the Multiple Sleep Latency Test.

Ann Am Thorac Soc.2016 Jul;13(7):1129-35. 

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景と目的

不眠症患者において、客観的に測定された睡眠と主観的な睡眠の知覚との間の相違が報告されている。

しかし、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者の睡眠状態の認識の相違を調べた研究はほとんどない。

筆者らはOSA患者における以下の研究をデザインした。

①この相違に影響を与えうる要因を説明すること

②根底にあるメカニズムを推測すること

方法

筆者らは、いびきや観察されたOSAを評価するため彼らのクリニックを訪れた患者を募集した。

被験者はアンケートおよびポリソムノグラフィーを受け、翌日には、複合的睡眠潜時試験(MSLT)の5回のセッションを受けた。

被験者を正常睡眠知覚群と異常知覚群の2群に分けた。

異常知覚群には、全睡眠時間がポリソムノグラフィーで測定された睡眠時間の80%未満であると認識された患者が含まれていた。

結果

50人のOSA患者が大学病院の睡眠クリニックに入院した。

過度の昼間の眠気、周期的な四肢運動指数(PLMI)および夢の存在は睡眠不足と正の関連があった。

睡眠終了近くのレム睡眠は重要な影響を及ぼした。

呼吸障害のパラメータは睡眠の知覚に関連していなかった。

MSLTの最初のセッションでは睡眠潜時の延長があり、入眠の遅れが睡眠不足の被験者に発生したと考えられた。

結論

客観的に良いとされる睡眠はOSA患者における主観的な良いとされる睡眠の知覚と一致しない。

そのため医師は、主観的に良く眠っていると認識しているOSA患者はそれほどOSAが重症ではないとういことを心に留めておくべきである。




 

いかがでしたでしょうか。

睡眠は三大欲求というほどとても重要なものです。私も睡眠時無呼吸が重度の際には、睡眠時間は多いはずなのに熟眠感は全くありませんでした。

それとは逆に睡眠時間が短くても熟眠感がある、いわゆる"ショートスリーパー"のような方もいらっしゃると思います。

睡眠時無呼吸患者においては、客観的なデータよりも本人の眠気や熟眠感が重要であるという論文でした。

 

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