睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸の喫煙者と肺気腫の重症度

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勤務医TKYです。

今回は、"閉塞性睡眠時無呼吸の喫煙者において無呼吸低呼吸指数(AHI)が肺気腫の重症度に与える影響"についての論文です。

 

Effect of Emphysema Severity on the Apnea-Hypopnea Index in Smokers with Obstructive Sleep Apnea.

Ann Am Thorac Soc. 2016 Jul;13(7):1129-35. 

 

では、論文の要約をみていきましょう。

原理

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者において閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を合併することは、OSA-COPDオーバーラップ症候群と呼ばれる。

肺の膨張は上気道の安定性を決定する重要な要因であることが示されているが、肺気腫を含めて喫煙者におけるOSA重症度を決定する役割は評価されていない。

目的

OSAの疑いのある喫煙者においてOSA重症度(無呼吸低呼吸指数(AHI))に対する肺膨張の重要性を評価する。

方法

COPDの遺伝疫学(COPDGene)プロジェクトの一部であった51人の喫煙者(男性18人、平均年齢59±9歳、BMI 32±9)を対象として研究した。

患者はOSAの疑いがありポリソムノグラフィーを受けた。

検査は他にスパイロメトリーやCTが含まれており、CTでは肺気腫や空気含有量を定量的に計測した。

結果

グループ全体で、スパイロメトリー (FEV1 1.4 ± 0.5 L)による閉塞性肺疾患と定量的CT(肺気腫 11 ± 13%、空気含有量 31.6 ± 24.1%)による肺気腫の根拠を認めた。

29人の患者(57%)がOSA(AHI 18±12事象/時間)であった。

OSAを有する患者はBMIがより高いが、OSAでない患者(BMI、35±9kg / m 2、29±7kg / m 2)よりも若かった(BMI:35 ± 9 vs 29 ± 7 年齢:56 ± 8歳 vs 62 ± 9歳)。

グループ全体の場合とOSA群の場合で評価した際、AHIと肺気腫、空気含有量の間に逆相関があった。

CT由来の肺気腫および空気含有量に加えて、性別およびBMIがこれらの患者のAHIを決定する上で重要であることが明らかになった。

結論

OSAの喫煙者において、CTで評価した空気含有量および肺気腫の増加はAHIの減少と関連している。

性別やBMIに加えて、これらの測定値はCOPD患者におけるOSAの重症度を決定する上で重要であり、より疾患が進行した患者に保護メカニズムを提供する可能性がある。




 

いかがでしたでしょうか。

肺気腫患者にとって、肺全体の気腫性変化が増大したり、それに伴い空気含有量が減少するとAHIが逆に増加するという論文でした。

耳にタコができた話ではありますが、タバコはやはり有害な物質がたくさん含まれています。

OSA患者にとってだけではなく、誰にとっても"百害あって一利なし"です。

そうは言ってもすぐに禁煙とは難しいと思いますので、少しずつでも意識を変えていただければと思います。

 

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