睡眠時無呼吸症候群 論文

吸気筋のトレーニングと閉塞性睡眠時無呼吸

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勤務医TKYです。

今回は、"閉塞性無呼吸患者にとって吸気筋のトレーニングは睡眠を改善し、心血管機能不全を緩和する"という論文です。

 

Inspiratory Muscle Training Improves Sleep and Mitigates Cardiovascular Dysfunction inObstructive Sleep Apnea.

Sleep. 2016 Jun 1;39(6):1179-85.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

目的

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の自律神経系および心血管系の後遺症を管理するためには、新しい効果的な戦略が必要である。

筆者らは持続陽圧呼吸療法(CPAP)を使用できない成人において毎日の吸気筋のトレーニング(IMT)が睡眠および心血管機能に及ぼす影響を評価した。

方法

この研究は軽度、中等度および重度のOSAを有する24人の成人において実施されたプラセボ対照単盲検試験である。

被験者は無作為にプラセボ群または吸気筋トレーニング群に割り当てられた。

各群の被験者は、毎日5分間のトレーニングを6週間行った。

また、全ての被験者は睡眠中のポリソムノグラフィーを最初と研究終了時に受けた。

結果

筆者らはプラセボ群または呼吸筋トレーニング群における睡眠、血圧および血漿カテコールアミンを評価した。

プラセボ群と比較して吸気筋トレーニング群の被験者は下記のデータであった。

・収縮期血圧および拡張期血圧の低下(収縮期血圧:-12.3±1.6、拡張期:-5.0±1.3 )

・血漿ノルエピネフリン(536.3±56.6 vs 380.6±41.2pg/mL)

・夜間覚醒が少なく睡眠の改善(ピッツバーグ睡眠品質指数スコア:5.1±0.7 vs 9.1±0.9)

これらの有益な結果は無呼吸低呼吸指数(AHI)に影響を与えずに達成された。

結論

これらの結果は正常血圧の成人における筆者らがこれまでに発表された知見と一致している。

ただ、吸気筋トレーニングは現在進行中の夜間無呼吸および低呼吸の被験者における血圧および血漿カテコールアミンを調節することができることを示している。

したがって、筆者らは吸気筋トレーニングがCPAPを寛容しない患者の睡眠および血圧を改善する低コストの非薬理学的手段であることを提案する。




 

いかがでしたでしょうか。

吸気筋のトレーニングをすることで血圧の低下や睡眠の質を上げることができたという論文でした。

では、吸気筋とは何かというと息を吸う時に使用する筋肉の総称で、胸鎖乳突筋を含めた頸部周囲の筋がその代表的なものです。

その他の吸気筋やトレーニング方法についてはインターネットやYouTubeで調べていただければごまんとあるので、ぜひ調べてみてください。

 

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