睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸のハイリスク患者の院内急変対応

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勤務医TKYです。

今回は、"閉塞性睡眠時無呼吸のリスクが高い入院患者は迅速対応システムのイベントが多くあり、介入することによってイベントの現症と関連付けられる"という論文です。

 

Hospitalized Patients at High Risk for Obstructive Sleep Apnea Have More Rapid Response System Events and Intervention Is Associated with Reduced Events.

PLoS One. 2016 May 11;11(5):e0153790.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

迅速対応システム(RRS)は病院の一般床で悪化した患者を早期に検出し、介入するために設計されたセーフティーツールである。

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は重要な心血管合併症と関連している。

筆者らはOSAのリスクが高い患者はRRSのイベントの割合が高く、これらの患者の陽圧呼吸療法の介入がRRS事象を緩和できると仮定した。

方法

クリニカルパスの一環として15ヶ月間、BMIが30以上の患者を有効な睡眠アンケートでスクリーニングした。

患者はスクリーニングのアンケートに基づいて高リスク群または低リスク群として分けられた。

RRSのイベントの割合を群間で比較し、RRS事象に対する陽圧呼吸療法の影響を評価した。

結果

スクリーニングされた2590人の患者のうち、1973人(76%)が高リスク群に分けられた。

入院1000人あたりのRRSの割合は、OSAの高リスク群で43.60、低リスク群では25.91であった。

陽圧呼吸療法に準拠したグループは、陽圧呼吸療法に準拠しなかったグループや陽圧呼吸療法を施行しなかったグループと比較してRRSのイベント割合を有意に低下させた。

結論

3次医療センターにおける大規模なコホート研究において、OSAの高リスク群患者におけるRRSのイベントの増加および陽圧呼吸療法の介入によってそのリスクを減少させることを示した。

 



 

いかがでしたでしょうか。

これまでにもいくつかの論文で示したように、OSAは様々な合併症を引き起こします。

心血管系イベントもそのうちの1つであり、これらは時に院内において急変を引き起こします。

OSAの高リスク群に対して陽圧呼吸療法の介入によって、これらのイベントを減少させることができるということがわかりました。

論文では高リスク群が76%と多数であり、前例に介入することは非現実的ではありますが積極的に介入することが有益であることは間違いありません。

 

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