睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸に対するCPAPの加温・加湿効果

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勤務医TKYです。

今回は、"鼻咽頭症状を伴う閉塞性睡眠時無呼吸患者に対するCPAP療法への加温・加湿効果"についての論文です。

 

Effect of Heated Humidification on CPAP Therapy Adherence in Subjects With Obstructive SleepApnea With Nasopharyngeal Symptoms.

Respir Care. 2016 Sep;61(9):1151-9.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

加温・加湿をCPAPに加えることは閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の患者における鼻腔作用を改善することが示されている。

しかし、CPAP順守の改善に関する現在のデータは矛盾している。

さらに、湿度の高い熱帯気候地域のデータはない。

方法

この前向き無作為化横断的研究はタイで行われ、鼻咽頭症状を有する中等度~重度のOSA患者を対象とした。

被験者は加温・加湿の有無に無作為に割り付けて、4週間CPAPを使用した。

CPAPの順守、睡眠アンケートの機能的アウトカムによって評価された生活の質、修正されたXEROアンケートによって評価された鼻咽頭の症状、および寝室の周囲の湿度および温度データに関する情報が得られた。

結果

2014年1月から12月の間にOSA患者20人についてデータを収集した。

加温・加湿を追加することによって従来のCPAPと比較した場合の全日の平均使用時間を改善するようであったが、その差は統計的に有意ではなかった。

しかし、加温・加湿の追加は従来のCPAP(5.2±1.4時間/夜)と比較して、使用日(5.5±1.5時間/夜)でのCPAP装着を改善した。

加温・加湿群では、従来のCPAP群と比較して、睡眠アンケートのスコアに従って生活の質が改善した。

乾燥した咽喉の痛みの著明な減少は加温・加湿のCPAPを使用した場合にのみ認められた。

結論

熱帯気候地域であっても鼻咽頭症状を伴う中等度から重度のOSAを呈する被験者において加温・加湿を使用した場合、CPAPの順守および生活の質は改善するようであった。

この改善は喉の痛みの軽減に関連する可能性がある。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

喉や鼻にとって乾燥は最大の敵です。CPAP装着時にも加温・加湿することによってそれらの症状も改善するといった論文でした。

CPAPを実際に装着したことがある方にとっては既知のことですが、CPAPはけっこうな圧がかかりますので喉や鼻が弱い方はぜひ試してみてください。

 

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