睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸に対してCPAPに匹敵する下顎前方移動装置

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勤務医TKYです。

今回は、"位置的閉塞性睡眠時無呼吸のための経鼻的持続陽圧呼吸療法(ネーザルCPAP)に匹敵する治療としての下顎前方移動装置"についての論文です。

 

Mandibular Advancement Device as a Comparable Treatment to Nasal Continuous Positive Airway Pressure for Positional Obstructive Sleep Apnea.

J Clin Sleep Med. 2016 Aug 15;12(8):1113-9.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

目的

位置的閉塞性睡眠時無呼吸(P-OSA)はOSAにおける臨床的に一般的な表現型であり、下顎前方移動装置(MADs;マウスピース)で効果的に治療することができる。

筆者らはMADsの有効性がP-OSA患者の経鼻的持続陽圧呼吸療法(nCPAP)のそれに匹敵すると仮定した。

方法

2008年1月から2014年5月にかけて、睡眠センターでOSAが診断された患者のうち、中等度のOSAを有する男性を対象とした。

被験者の条件は以下の通りである。

・仰臥位に対する側臥位での無呼吸低呼吸指数(AHI)の割合 ≦ 0.5

・側臥位での睡眠時間が60分を超える

・側臥位でのレム睡眠が10分より長い

年齢、BMI、およびベースラインAHIの適合後、MAD(n = 34)およびnCPAP(n = 34)に振り分け、P-OSA被験者の治療効果を比較した。

結果

2つの治療群の間でベースラインのAHI(MAD: nCPAP = 20.6 ± 3.9/h: 21.3 ± 1.7/h, p = 0.35) においてもフォローアップAHI(MAD: nCPAP = 4.7 ± 3.5/h: 3.4 ± 3.7/h, p = 0.12) においても有意差はなく、したがってMADsはAHIをnCPAPと同じ程度まで下げた。

結論

これらの結果よりMADsがP-OSA患者にとってnCPAPと同程度有効であることを示唆している。

この特異的な表現型に対するMADs治療は、OSAに対して期待できる有望な患者対応および第一選択のアプローチである可能性がある。

 

いかがでしたでしょうか。

P-OSAにおいてはnCPAPでもMADsでも同程度の効果があるといった論文でした。

頻繁に病院に通院できない方やCPAPに抵抗がある方は、まずはMADs(マウスピース)を試してみてください。

 

 

マウスピースに関する論文はこちらもご覧ください。

 

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