睡眠時無呼吸症候群 論文

閉塞性睡眠時無呼吸患者のうつと生活の質(QOL)の評価

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閉塞性睡眠時無呼吸とうつについてはこれまでもたくさんの論文を紹介してきました。

引き続き、"うつ"についての論文を紹介いたします。

今回は、"閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者のうつ病および生活の質の評価"についての論文です。

 

Evaluation of depression and quality of life in patients with obstructive sleep apnea syndrome.

Niger J Clin Pract. 2016 Sep-Oct;19(5):573-9.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

眠りの断片化、睡眠中の低酸素症の繰り返し、日中の過度の眠気、集中力の欠如、記憶喪失、うつ病、性欲の低下、インポテンスはQOL(Quality of Life)を損なう可能性のある閉塞性睡眠時無呼吸(OSAS)の特徴である。

本研究では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のQOLやQOLに影響を及ぼす可能性のある因子を調査することを目的とした。

方法

これは分析的な横断的研究である。

200人にポリソムノグラフィーを施行した。

Epworth sleepiness scale, Beck Depression Inventory, and the World Health Organization Quality of Life-BREF (WHOQOL-BREF) scaleを用いて評価した。

結果

無呼吸低呼吸指(AHI)の結果によって以下に分類された。

36人(18.0%):非無呼吸-低呼吸群

28人(14.0%):軽度の睡眠時無呼吸

63人(31.5%):中等度の睡眠時無呼吸

73人(36.5%):重度の睡眠時無呼吸

この研究に参加した31人(15.5%)にうつ病があり、それぞれの内訳は以下の通りであった。

12.9%:非無呼吸-低呼吸群

16.1%:軽度の睡眠時無呼吸

22.6%:中等度の睡眠時無呼吸

48.4%:重度の睡眠時無呼吸

 

Beck Depression Inventory は Epworth sleepiness scale と有意な正の相関を示した。

BREF (WHOQOL-BREF)のサブグループの身体的健康、心理的健康、社会関係、およびうつ病を有する人々の環境領域の平均スコアは、うつ病のない人々よりも統計学的に有意に低かった。

QOLはOSASの存在と有意に関連していた。

結論

深い睡眠期間の短縮、覚醒指数の増加、睡眠中の酸素飽和度の90%以下の高い比率は睡眠の全期間にわたってOSAS患者の昼間の眠気や抑うつ症状を増加させる。

したがって、一般的な健康状態およびQOLを妨害する。

 



 

いかがでしたでしょうか。

OSAは日中の眠気や体のさるさ以外にも合併症はたくさんあります。

うつもそのうちの1つであり、症状次第では生活の質(QOL)の低下を招きます。

早期の診断、早期の治療を心掛けましょう。

 

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