論文

ラテックス製の枕のすすめ

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勤務医TKYです。

私は医師免許を取得して1年目の当直中に睡眠時無呼吸を指摘され、それ以降はテレビでしか耳にしたことがなかった睡眠時無呼吸症候群いわゆるSASが他人事ではなくなりました。詳細は私の自己紹介を見ていただければと思います。

いろいろと自身で調べ、備忘録として本ブログを立ち上げるに至りました。今後は論文を中心にいろいろと情報発信していきたいと思っています。

なお、ブログ内容については鵜呑みにせず、「こういった意見もあるんだ」といった程度で読んでいただけましたら幸いです。

 

さて、本題に入っていきましょう。

今回は、"枕の使用~頸部(首)のこり・頭痛・肩甲骨および腕の痛みの性状~"についての論文です。

 

Pillow use: the behavior of cervical stiffness, headache and scapular/arm pain.

J Pain Res. 2010; 3: 137–145.

 

では、論文の要約をみていきましょう。

背景

枕とは、「睡眠中に頭と首に関して生体力学的なストレスを最小限にサポートしてくれるように意図された道具」であり、生体力学的なストレスは起きている時(活動時)の頸部の症状と関連していると言われている。

この論文は自覚症状の無い被験者が異なる枕を使用することによって、起きている時(活動時)の症状の種類や頻度がどのように生じるかを調べることを目的としている。

方法

南オーストラリアにある大規模地域の街をランダムに振り分けて行われた。

被験者は普段から枕を1つしか使用せずに横向きで寝る人であり、これまでに頸部(首)や胸部に何らかの治療を受けたことが無い者を対象とした。

対象期間中は活動時の頸部のこり・頭痛・肩甲骨および腕の痛みを毎日記録してもった。

研究には5種類の枕(ポリエステル、通常のスポンジ状、人の体型に合ったスポンジ状、羽毛、ラテックス)をそれぞれ1週間ずつ試してもらい、普段使用している自分自身の枕を比較対象とした。

結果

枕の種類に関わらず睡眠障害は共通してみられた。

5種類の枕のうち羽毛の枕は最も機能的に悪く、一方でラテックスの枕は最高のパフォーマンスを発揮した。

また、人の体型に合ったスポンジ状の枕は一般的なスポンジ状の枕よりも優れているということはなかった。

結論

ラテックスの枕は活動時の頭痛・肩甲骨および腕の痛みのコントロールのためには他のどの枕(ポリエステル、通常のスポンジ状のもの、人の体型に合ったスポンジ状のもの、羽毛)よりもお勧めできる。




 

さて、いかがでしたでしょうか。

これら5種類の枕(ポリエステル、通常のスポンジ状のもの、人の体に合ったスポンジ状のもの、羽毛、ラテックス)のうち、頭~首、肩周囲の疼痛についてはラテックス製のものが最もパフォーマンスが良かったという論文でした。

ラテックスの枕といってもピンと来ない方がいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる低反発をうたっている枕と考えていただければ良いと思います。

低反発枕といってもピンからキリでどの枕が自分に合っているのかは実際に試してみないとわかりません。

ただ、睡眠は1日24時間のうち約1/4~1/3を費やすとても重要な時間ですから自分に合った良い枕をぜひ探してみてください。

 

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